Midwinter Seminar

日本臨床免疫学会

参加者の声

第6回目となったMWS。「免疫学の深みとおもしろさをあらためて感じた」、「研究に対する意欲を非常に高めることができた」、「もっと知識も深めなければいけないことを痛感した」など、セミナーを通して将来に向けた確かな手ごたえを得たという意見が目立ちました。
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  • 参加者の声
  • 参加者アンケート結果
東京医科歯科大学大学院 発生発達病態学 満生 紀子
先生方やチューターの方からの直接アドバイスが何よりもの刺激に

私は大学院2年の冬に参加しました。研究自体も進んでおらず、討論に参加するなどまだ時期尚早という思いもありながら、初めての沖縄に行きました。

MWSが始まる前よりスライド作成から電話でのプレゼンテーションなど、チューターの先生の丁寧な指導を受けられたことは、とても勉強になりました。最後のスライドにはこの研究をどのように臨床現場に生かすのかという展望をいれるようご指導いただいたのですが、これは自分の研究の意義を再認識することができました。

MWSは自身の発表だけではなく、他の方の発表のときにも参加者自身が質問して議論を膨らませていくという場でした。最初は非常に緊張し、内容を追うだけで精一杯の私はほとんど質問も浮かぶことなく過ぎていき、勉強不足を実感しました。中盤以降は、この成果がどのように臨床の場に役立っていくのだろうかと考えて発表をきくことが楽しくなり、臨床免疫学が面白いと思えたことは私にとって非常にうれしいことでした。

最も良かったことは、チューターの先生方をはじめ免疫学分野でご活躍の先輩先生方と話し、時には直接アドバイスをいただく機会になったことです。チューターの先生からはこの道に進んだきっかけ、留学先でのこと、時に研究の世界の厳しさなどもきくことができました。また同世代の研究をしている仲間からもたくさんの刺激を得ることができました。フリータイムや夜の宴会など、まるで学生サークルの様な雰囲気でしたが、その中研究のことになると、核心にふれる質問が出たり、討論時間外でも研究手法や実験結果について議論されたり、留学などについて真剣に話す、高い目標をもった方ばかりでした。

自分でも驚くほど充実した、楽しい、あっという間の4日間でした。これからもこの出会いと今の気持ちを大事にして、患者さんから学び、病態や治療に悩む医療者の視点から、臨床免疫学を学び研究をつづけたいと思います。参加の機会を与えていただき本当にありがとうございました。

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東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 五野 貴久
セミナーを通して得られた今後の課題

これまでMWSの存在は知っていましたが、実際に参加してみて、想像をはるかに超えて、有意義で楽しいセミナーでした。これまでに参加していない方は、ぜひ、MWSへ参加してほしいと心から強く思います。

リゾート地である沖縄でMWSが開催されるのも大きな魅力の一つと思いました。宿泊しているホテルの部屋から海を見渡せることができ、セミナー会場まで一旦ホテルを出て、数分程、外を歩いて行くのですが、海のさざ波の音が聞こえてきて、普段味わえない、癒しを感じることができました。

セミナーの自分の発表では、チューターである松本功先生に発表前から懇切丁寧に指導していただき、無事に終わりましたが、他のYIの方から色々質問されることで、自分の行っている研究について自分がどこまで十分に理解できているのか、あるいは不足している点は何なのかなど、自分の研究内容を客観的にとらえていくことは、大変重要だと思いました。また、自分の専門分野とは異なる領域のYIの方の発表を聞いて、「免疫学」の深みとおもしろさをあらためて感じました。

また、毎晩、お酒をのみながら、YIの方と研究やプライベートのことなど内容に問わず、色々なテーマで話が盛り上がり、学生気分に戻ったようで楽しい貴重な時間を過ごせました。

MWSに参加して色々と感じたことはありますが、実臨床に反映した、患者さんに少しでも役立つことができる研究を今まで以上に意識して行う必要性をあらためて感じることができました。

DF、TU、YIの方をはじめ、MWSに関わったスタッフの皆さまに大変お世話になりまして、誠に有難うございました。

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慶應義塾大学 医学部 リウマチ内科 泉 啓介
MWS応募を考えている方へ

今、このホームページを見ている貴方、少しでも参加を考えたら迷わず応募を。

これまで参加された方々から「準備や質疑応答などは大変かもしれないけど、とっても楽しいから絶対に参加すべき!」との声を頂き、期待に不安が混じりつつ参加させて頂きました。実際に参加してみると、その不安は見事に打ち砕かれ、先の参加者の言葉通り「楽しい」4日間。朝から夕方までみっちりと免疫学のDiscussionを行い、夜は同じ釜の飯を食い、毎晩遅くまで盃を傾けながら語り合う、非常にメリハリのある充実した毎日でした。
内地から遠く離れた沖縄本島の、さらに空港から車で2時間弱のホテルという、言わば俗世から切り離された空間で、日々の忙しい業務を忘れつつ、楽しみながらお互いの発表に侃侃諤諤と議論を交わし、素晴らしいDiscussion Facilitator(DF)陣や大変魅力的なTutorから薫陶を受けられるという非常に貴重な機会です。また、学会や講演会の懇親会で幾度話しても決して到達できない程にYoung Investigator同士が仲良くなり、また、DF・Tutor陣との結び付きも濃厚となります。さらに、アカデミア、企業などの隔たりなく、また、MD、non-MDの隔たりもありません。MWSでできた“絆”は一生の宝物です。
一度きりしかないこのチャンス、つかまない手はありません。

最後に、今回この貴重な機会を、莫大な労力をかけて準備し私たちに与えて下さった、主催者の皆様、DF、Tutorの先生方、サポート頂いた皆様に、この場をお借りし御礼申し上げます。また、今後もこのSeminarが末永く存続していくことを切に望みます。

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札幌医科大学 医学部 病理学 久保 輝文
Midwinter Seminar 2012に参加して

ある学会に参加したときのことです。素晴らしい研究結果なのに何故か面白くない、ということがありました。なぜなのか?それがマウスに始まり、マウスに終わる研究ばかりであったからだと気がつきました。「なるべくならばヒト材料を用いたい、ヒトでは不可能な解析にはマウスも使うけれど、得られた知見はヒトの生理状態や疾患における意味づけをしなければならない。」という思いを強くしました。

そんな中、「沖縄で臨床免疫学会のセミナーがある。行ってみないか?」とのお話を戴きました。年末、年始にかけてスライドを準備する私も精一杯でしたが、思えばさらに忙しいチューターの先生には初見の内容にも関わらず、数度に渡って電話ディスカッションを含む大変丁寧なご指導を戴きました。

そして北海道はマイナス10℃にもなろうかという2月のはじめ、暖かい沖縄での経験は忘れがたいものとなりました。全員がヒト疾患の病態、治療法を目指した研究であったことだけは共通していましたが、その他は実にヘテロな集まりでした。ちょうど良い時間配分とプログラム構成、ディスカッションしやすい雰囲気、至れり尽くせりの事務局の方々、そして毎晩フラフラになるまで飲んだ美味しいオリオンビール。自分の所属する研究室では当たり前のことがそうではなかったり、その逆であったり。実験モデルやシステムの構築にそれぞれ苦労されていると知ることができ、様々な専門を持つものが様々な視点でディスカッションし合うことができたと思います。私自身の発表でも日頃薄々感じていたこと、自分では思いも寄らなかったこと、多数の指摘、提案を戴くことができました。なにより全国の歳の近い、臨床免疫学に携わる研究者と知り合いになれたことが最高の収穫でした。

多くの先輩方が述べられているように唯一残念なことはもう二度と参加できないことです。今後も仲間達と臨床免疫学会を通して再会できることと、そして来年以降もこのMWSがますます発展されることを祈念いたしております。

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慶應義塾大学 医学部 皮膚科 川崎 洋
きめ細かい指導から学ぶ、たしかな知識

この度、Midwinter Seminar 2012(MWS)に参加させていただきました。

本セミナーの特徴は、同じ志を持ちつつも普段交わることのない異分野の若手研究者が、沖縄という開放的な空の下に集い、活発な発表、ディスカッションを行うことにあります。分野が変わることで発想や内容のとらえ方が異なり、全ての発表、質問コメントが私には刺激的でした。MWSへの参加を通じて、マウスを扱い見ている事象が実際のヒトの臨床にどうリンクするのかをもっと意識するようにしたいと思いましたし、もっと幅広い視野を身につけたいと思いました。また、私たちのフィールド、ラボの特徴や強みを再確認する場にもなりました。

その他、発表前には担当チューターの先生より、発表内容、スライドに対するきめ細かい御指導をいただきました。分野の違う方々の前で発表する際の注意事項は、大変勉強になりました。また、沖縄での懇親会、フリータイムでは他の若手研究者やチューターの先生と多くの交流を持つことができ、熱いトークから大きな刺激を受けると共に、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

今回MWSに参加して得た知識、考え方、絆を無駄にすることなく、今後の臨床、研究に生かせるよう、高い目標を持って進んでいきたいと思います。

この場をお借りして、MWSを企画、運営してくださいました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

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国立がん研究センター東病院 臨床開発センター 機能再生室 澤田 雄
様々な専門分野の先生から指導を受ける貴重な経験

今回MWSに参加するにあたって、発表時間は15分と設定されており、10分以上の発表は偉い先生がシンポジウムで発表するものだと思っていた自分にとっては、非常に高いハードルに感じました。やはり当初慣れないものでしたが、担当Tutorの先生が、スライドの構成など親身になって指導をしてくださったので不安も減っていきました。本番の発表前には、Tutorや同グループのYoung Investigatorの先生とのディスカッションを行うことで、より良い発表を行うための深い周辺知識や異なる視点を得ることができました。外科研修、腫瘍免疫研究と限られた経験しかしてこなかった自分にとって、様々な専門分野の先生方と議論をし、指導を受けることができたのは、非常に貴重な体験でした。本番の発表後の休憩時間にも、担当Tutorの先生に限らず、他のTutor、Discussion Facilitatorの先生方からアドバイスをいただき、通常の学会ではなかなか経験できないことでした。また同世代の若手研究者の皆様の熱気、研究そのものへの考え方、様々なアプローチを勉強することができ、研究へのモチベーションが非常に高まりました。ほとんどの方が初対面ですが、仲間と言って差し支えないほど共感する部位も多く、懇親会も非常に盛り上がりました。懇親会では、同世代のYoung Investigator皆が、様々な事情で忙しい中、研究を進め成果を出していることを聞き、大変刺激を受けました。

最後になりましたが、多忙な中で本セミナーを開催して下さった先生方、事務局の皆様、製薬会社の皆様に心より感謝申し上げます。今後もここで得られたことを活かし、研究に励みたいと思います。ありがとうございました。

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東京大学 医学部 小児科 伊藤 直香
視界が晴れた、MWSでの経験

今回、ご縁あって、MWS2012に参加させていただきました。このMWSは、他では学べないことを学べ、刺激をいただけるうえに、何でも相談でき、モチベーションを上げてくれるTutor、DFの先生方やYIの仲間達と出会えることが素晴らしいと思います。

プレゼンテーションの作り方とその理由、臨床免疫学とは何か、基礎免疫学とは何か、臨床医が研究することの意義など、普段何となく気にはなっていても、明確な答えが見つかっていなかったことを明確に教えていただきました。それによって、自分自身が目指したいものもはっきりとし、このタイミングでMWSに参加させていただけた幸運に感謝しております。同世代のYIの発表、討論は非常に刺激になり、モチベーションを高めることができましたし、学問以外にも様々な話をできる嬉しい仲間ができました。

12月から2月のMWS当日までご丁寧にご指導くださったTutorの森尾先生をはじめ、MWSに推薦してくださった辻先生、MWSの期間中に様々なことを教えてくださり、応援してくださったTutor、DFの先生方、MWSを支えてくださった事務局の方々、そして、楽しい時間をくれたYIの仲間達に、心から感謝申し上げます。今後とも末永くどうぞよろしくお願い申し上げます。

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北海道大学大学院 医学研究科 内科学・第二内科 大友 耕太郎
臨床免疫学はとてもおもしろい。人も、研究も。

これまで「臨床免疫学」という分野があることすら、よくわかっていませんでした。MWSに参加して、その意義をよく理解することができました。これまで、基礎の研究者にはどうせかなわないし、臨床医が研究室をフラフラしていることに何となく後ろめたさのような気持ちがありました。しかし、ここに来て自分のやるべきこと、目標のようなものが生まれた気がします。今までは自分の立ち位置が「臨床と基礎と何となく中途半端な存在かなあ」と考えていましたが、「臨床免疫」こそ大事な分野だと気づきました。(同時に自分にまだまだ基礎的な能力が足りないこともわかりました。)

討論を通じて自分の知識を深めることができますが、実際には近くに教授とか大御所がいたりすると「変な質問したらどうしよう」とか、余計な心配をしてしまうことが多いと思います。MWSの討論は若手同士でできますので、その点で伸び伸びと質問することができました。その気になれば夜でも、次の日でも話し込むことができます。これは同世代が集まるMWSだからできる事のように思います。

MWSでは同じような境遇にいる人が全国にいることに気づかされます。これは本当に収穫でした。最初は「相部屋かあ」とか、「友人ができるかなあ」とか、いろいろと不安でしたが、2日もたてばみんな仲良しになりました。酒を毎晩飲み、最後は声がかれるほど歌い、大学の学生時代に戻った気分になりました。最終日にはまるで古くからの友人であったかのような結束感すら感じられました。ここで得た友人を大切にして、今後も研究、臨床の両面で頑張っていけたらと思います。

最後に、上阪先生をはじめ、チューターの先生方には本当にお世話になりました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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東京医科歯科大学 消化器内科 鈴木 雅博
高揚した研究へのモチベーション

私は大学で消化器内科に所属しており、その中でも消化器免疫学という極めて狭い領域の研究をさせていただいています。本格的に基礎的研究を始めてまだ数年しかたっておらず、日々の研究に追われ免疫学の中でも他の研究内容に触れる機会はあまりませんでした。今回グループ内のディスカッションや4日間に及ぶセミナーの中で同世代の研究者の方々の研究発表や質疑応答に触れ、「自分も頑張らなければ!」という強い刺激を受けました。また、通常の学会や研究会では、自分が未熟であるが故に質問するのにどうしても気後れしてしまうのですが、今回のセミナーでは、自分でも驚く程質問が頭に浮かんでくることと言ったら・・・・・。ちなみに外れな質問ばかりだったと思いますが・・・・・(苦笑)。でも、十分に納得して各発表を学び取ることができたと思います。それが、このセミナー終了後の現在、他の学会終了後では得られない「この充実感」の源だと思っています。

また、チューターの先生とのディスカッションやチームメンバーとのディスカッション、セミナーでの質疑応答ではディスカッションが活発で、現在の問題点(自分では気付いてないことが多い)や今後の研究の方向性がクリアになっていく過程を肌で感じることができ、研究に対する意欲を非常に高めることができました。また、チーム内メンバーとはグループディスカッションのメールでお話はしていましたが、沖縄で初めてお会いすることができました。しかし、初対面とは思えない程連帯感・結束を感じることができました。これも、チュータリングやディスカッションを通じてご指導頂いた上阪先生のお陰と心から感謝しております。また、セミナー前のこのモチベーションの高揚のお陰で、セミナーを通じて同世代の多くの優秀なYIの方々と臆することなく交流・親睦を深めることができました。本当にありがとうございました。

最後になりましたが、YIの皆様、そして多忙な中我々YIに対して本セミナーを開催して下さったDFやtutorの先生方、事務局の皆様、製薬会社の皆様に心より感謝申し上げます。この度は誠にありがとうございました。

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富山大学 医学部 第一内科 藤坂 志帆
参加した人にしかわからない感動がある

教授に勧められるまま、私の所属する研究室からは初めて参加させていただきました。私の専門は糖尿病、代謝領域であり、これまで多くの学会や研究会で発表する機会をいただいてきましたが、専門分野の異なる研究者の皆様を前にプレゼンテーションした経験はあまりありませんでした。ですから最初のチュータリングの時点から、全く予想外の質問をいただいてうまく答えられず、スライドの作り方からご指導をいただいて反省する反面、新鮮な感覚を覚えました。本番までの事前ディスカッションでは、チューターの先生を中心に、同じチームになった仲間どおしで質問や意見を交わし、当日お会いしたときにはすでに団結感が生まれていたように思います。セミナーが始まると、日本とは思えないほど質疑応答が盛んで、恥を恐れて物怖じする雰囲気は全くありませんでした。これまで参加した学会とは全く違う、時間のたつのを忘れるような刺激的な会でした。

研究は、しばしば壁にぶちあたり、それを自分で乗り越えなければ先に進めない面があると思います。時に孤独で先が見えなくなり、どうしようかと考えることもありました。このセミナーに参加して、視野が広がっただけでなく、同世代の研究仲間という大きな財産を得た気持ちです。たった3泊4日でしたが、セミナーを終えて現実に戻るととても寂しく、沖縄が恋しくなりました。医局に戻ってすぐに若手の先生に来年の参加をお勧めしました。どんなに言葉を尽くしてこのセミナーのすばらしさを伝えても、参加した人にしかわからない感動があると思います。私自身、一度きりしか参加できないのが本当に残念です。

最後に、チューターの先生方、DFの先生方、YIの皆様をはじめ、運営に携わって下さったすべての方に心よりお礼申し上げます。

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筑波大学大学院 人間総合科学研究科 疾患制御医学専攻 臨床免疫学 瀬川 誠司
MWSで得られたもの

MWS2012に参加して、とても貴重な体験をさせて頂きました。当初は、連日朝早くから行われるセミナーに耐えられるか不安もありました。しかし、実際には腸管、皮膚、腫瘍免疫等これまで自分とは接点のなかった分野のYIの先生方の発表は、非常に興味深くかつ新鮮なものであり、充実した4日間を過ごしました。さらに、毎夜繰り広げられる酒盛り、カラオケでの肩を組んでの大合唱を通じて、YIの先生方との交流を持てたことは自分にとって大きな財産になっています。また、期間中は酒盛りばかりではなく、沖縄の青い海に加えホエールウォッチングにて野生のクジラを間近で見る機会にも恵まれ、自然を満喫することも出来ました。

今年のMWSはMDの先生方の参加が多く、non-MDは私を含めて2名でした。私自身は、臨床免疫学の研究室に籍を置いているものの、患者さんと直に接する機会はほとんどありません。そのため、研究を続けていくモチベーションとして今までは、実験が面白いとか、免疫学が面白い等の理由が大きかったように思います。しかし、MWSが終わった今、その思いは確実に変化しつつあります。他のYIの先生方の素晴らしい研究内容、DFやチューターの先生方のお話をお聞きし、臨床を念頭に置いた研究の重要性を改めて知ることが出来ました。自分の研究内容がどのような形で臨床の場へと還元できるのか、そのことを常に意識しながら今後も研究に励んでいきたいと思います。

最後になりましたが、このような素晴らしいセミナーを開催し、支えて下さったスタッフの皆様に感謝申し上げます。今後もMWSが益々の発展を遂げることを願っております。

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山梨大学 医学部 皮膚科 青木 類
研究の意義を見つめ直した4日間

とても楽しく、熱い会でした。4日間の出来事だったとは思えないほど濃密な内容で、このセミナーで初めて出会った方たちと、それぞれの研究内容について真剣に討論したり、夜遅くまで飲んで騒いだり、沖縄観光に繰り出したり、一緒に過ごすうちに不思議と連帯感のようなものが生まれていました。同じような境遇で研究をしている同年代の仲間たちや、各分野で活躍されている先生方と出会えたことは大きな出来事でした。

セミナーに参加する前は、発表&討論がみっちり組まれているスケジュールを見て、硬い会なのではと緊張し、出発日が近づくにつれ不安が募る一方だったのですが、2日目が終わる頃にはそんな不安はすっかり解消され、沖縄のゆるい雰囲気にのまれていました。
異なる分野の先生方の発表を聴くのはとても新鮮で、興味深いものが多く、注目する臓器は違えど共通点があることがわかって認識が広がりましたし、もっと自分自身の知識も深めなければいけないことを痛感しました。自分の発表についても多方面からご意見をいただき、今後掘り下げるべきポイントが明確になりました。これまでは、きれいなストーリーをつくろうと、足りない部分を埋めることに躍起になり、細部に目を奪われていたように思いますが、そもそも臨床的にどういった意義があるのか?と考えながら研究する姿勢を忘れずに、そして本当に重要なことを見失わないように、研究を進めていきたいと思いました。

充実したセミナーとなった背景として、発表の準備段階から発表後の総評にいたるまで、亀田先生をはじめチューターの先生方の細やかなご指導があったことが大きく、その情熱、温かさに感動しました。また、セッションの最中は質問しなければ、というプレッシャーはあったものの、強制される感じは無かったのに、あれだけ多くのひとが質問できる雰囲気作りも素晴らしいと思いました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。今後もこのセミナーが毎年開催されることを願っています。

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京都大学大学院 医学研究科内科学 臨床免疫学 片山 昌紀
憧れのMWSに参加して得た、さまざまな共感

まずはこの場を借り、私の研究テーマをMWS2012に採択して下さったDF・tutorの先生方、また秘書の皆様、そして担当tutorとしてご指導くださった亀田先生に御礼申し上げます。

当科からはほぼ毎年参加者がありますが、今まで参加された諸先輩はいずれも私が尊敬する方ばかりでしたので、いつかは私も参加したいと思っていました。大学院最終学年である今年、めでたく私が選ばれ少しは自信になったのですが、同じ亀田先生グループのY.I.の発表スライドと比較し、自分の研究の内容の薄さに愕然としました。また、実際に沖縄で拝見した他の先生の研究内容も同様にすばらしく、同世代でこんなに立派な研究をされているY.I.が大勢おられることに圧倒されました。ただ、分野は異なりますが皆おかれている境遇は似ており、3泊4日という時間とお酒のおかげで、共感し語り合い、親交を深めることができました。

私は来年度以降、臨床を中心とした生活となり、今より研究に割ける時間は減ることが予想されますが、今の研究をなんとか形にし、さらに臨床免疫学の精神にのっとってhuman diseaseの治療に直結するような、臨床家にしかできない研究を行っていきたいと考えています。

最後になりましたが、この会に出席された皆様の今後の発展をお祈りいたします。

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横浜市立大学大学院 医学研究科 病態免疫制御内科学 塚原 利典
MWSで空いた、自分を見つめ直すための風穴

大学卒業後呼吸器内科医として臨床業務に追われたのち、主任教授の気ままな(?)一言により、全く専門外の免疫/膠原病分野で基礎研究をすることとなり、以後暗中模索の実験研究者生活を送っておりました。そんな中、実験指導者の先生からこのMWS2012のお話を頂き、本講座から以前参加した先輩大学院生からの勧めもあり今回参加させて頂くこととなりました。

実際、MWSに参加させていただいて最も強く感じましたことは、皆さんが『臨床の』免疫学についてとても真剣に考えている!ということでした。特に、『"マウスのための実験"に終始しない事』というご指摘は、これまでひたすら分子生物学的な考え方から抜けられなかった私にとっては、風穴が1つあいた様な出来事であり、今後の研究の方向性を今一度考え直すきっかけになりそうです。基礎研究を始めてから今までに、他の先生方の発表や講演を拝聴する機会も皆無であった私にとって、今回のセミナーを通じていろいろな先生方のいろいろな考え方に触れることは、とても貴重な経験となりました。また、これまでに他の研究者と接する機会のなかった私にとって、今回のセミナーでの諸先生方との出会いは(月並みな言い方ではありますが)、一生の宝になることでしょう。今回のMWSで得られた貴重な経験(討論も、お酒も?カラオケも?)を生かし、今後も研究活動を進めていきたいと思います。

最後になりましたが、MWS2012開催に多大なご尽力を賜りました事務局の方々、DF・チューターの先生方に深謝いたしますとともに、今後も変わらぬご指導のほどを、何卒よろしくお願い申し上げます。

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東京大学 医学部 皮膚科細胞情報学 住田 隼一
コミュニケーションから生まれるあらたな視点

このたびは、MWS2012に参加させていただき大変よい経験をさせていただき、感謝しております。これまで、大きな学会などは参加したことがありましたが、今回参加させていただいた合宿形式のセミナーは想像以上のものでした。当初は、なぜ沖縄なんだろうとか、"臨床"免疫にこだわるのはどうしてだろうなどと思いましたが、終わってみれば、どうして沖縄という場所で合宿形式にするか、臨床を強く意識する必要があるかなど、身にしみて感じることができました。今回のMWSは自分にとって、とても刺激的なものとなったわけですが、それは、やはり、自分と同じような世代の人で、研究に意欲をもってとりくんでいる人々と交流、意見交換ができたことが一番おおきかかったと思います。とくに、普段自分と接する機会のない、他分野の人々と接することができたのは非常に貴重で刺激を得られました。それは、研究のみに関わらず、普段の研究と臨床との両立状況や、ある疾患に対する治療方針の細かい違いなど、コミュニケーションの中で、自分の殻に閉じこもらず、他へ目をむけることの必要性を感じました。そういった意味で、実際の発表討論中も貴重でしたが、それ以外の食事の時間や自由時間なども大変有意義なものでした。チューターや御指導いただいた諸先生方にもいろいろなことを教わりました。チューターの先生には、自分の研究に"他人の目"として、貴重な意見をいただき、またスライドの編成の細かいところまで御指導いただき、目からうろこのところも多く、同じ内容でも発表方法によっていかようにでも発表のよしあしがかわること、内容も大事だが発表方法もとても大事であることを学びました。発表討論中の指導教官の諸先生方の御意見もするどい指摘が多く、実験に対して、どのような視点が大切であるかを学ぶことができました。そして、今回得られた財産としては、人のつながりというのもありました。YIの参加者のみならず、御指導いただいた諸先生方にいたるまで、交流させていただいたつながりは、今後も大切にしていきたいと思います。正直もうしまして、これまで参加した、学会・セミナーのなかで一番印象に残ったもので、いまでも興奮さめやらぬといったところです。このたびは、すばらしいセミナーに参加させていただきまして、まことにありがとうございました。

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産業医科大学 第一内科学 花見 健太郎
退屈することのない充実した時間

以前のMWSに参加したことのある大学の先輩方より、MWSはとても良い集まりだと聞いておりましたが、どんなものか想像できませんでした。今回実際にMWSに参加させて頂き、普通では経験できないような有意義な経験を沢山させて頂くことができました。

まずは準備期間中にチューターの先生からスライドの指導を頂きましたが、いつもの発表時には思い浮かばなかったプレゼンテクニックを身につけることが出来ました。他の機関の指導者から親切・丁寧に、異なる視点から指導を頂けたことは大変貴重な機会でした。

また、実際のセミナーでは、全国各地の若手研究者(YI)の発表を楽しくディスカッションし、深く勉強をする事ができました。研究内容が高度かつ完成されている発表者が多く、私自身の研究内容について少し恥ずかしさを感じていました。そのせいもあって自身の発表時には結構緊張しておりましたが、何とか15分間の発表を終えることが出来ました。その後のディスカッションでは、研究テーマを発展させて行くのに有用な意見を沢山頂きました。最初それぞれ15分の発表、ディスカッションは長いと思っていました。しかし、YIがそれぞれ専門分野の異なる立場から意見を述べるので、退屈することなく充実した時間を過ごすことが出来ました。

夕方からは事務局より準備して頂いた夕食会、カクテルパーティーではアルコールも入り、より積極的にチューターの先生方にお話を伺うことができました。また、YI同士では夜中には、お酒とともに研究よりむしろ大人の恋愛など語っていました。

今回MWSに参加した事で、沢山の経験とYI及びチューターの先生と知り合うことができ、今後の貴重な財産となったと思います。最後になりましたが、この機会を準備して下さった、チューターをはじめとした事務局の方々に感謝申し上げます。

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金沢大学 小児科 榊原 康久
研究の悩みが解決した交流会

教授の薦めで応募し、すでにMWSに参加したことがある医局の先輩からは沖縄は楽しいけど、セミナー自体は大変だぞと言われた上で、日本臨床免疫学会すら知らなかった私がMWS2012に参加することになりました。参加する前はどんな感じか想像もできなかったけど、参加した後は自分の中で大きな変化が起きて、実験に対してのモチベーションも格段に上がりました。それまでの私は大学院生であっても病棟をもち、数多くのバイトと当直の激務に大半の時間が費やされ、臨床メインの日々で研究に関しては、夜間の空いている時間の合間をみてやっていました。研究だけに専念する時間がないという言い訳を作り、実験も失敗を重ね、成果も出ず、実験に対してのネガティブな思いが強かった状態での参加でした。

MWSのセミナーの討論の熱さやTutorとのやり取りで自分のスライドが洗練されたスライドになっていく過程などはMWSの特徴であり、大きく学べたことですが、他のYIの方にその点に関しての感想は譲り、私のMWSの感想では自分が想像していなかった交流会について述べていきます。

MWSは閉ざされた環境のリゾートホテル内で行われる臨床免疫の集中セミナーでセミナー後には学会主催の交流会と手厚く濃厚な時間の連続です。交流会では様々な大学の様々な専門科の先生たちが集まって、お互いの日常や研究に関してなどを話す場になり、こんな場は今まで経験がありませんでした。

参加したYIの方々との交流会は初見とは思えないほど、にぎやかで盛り上がったのも楽しい思い出ですが、自分にとっての最大の収穫は私より少し上の世代が多いYIの方々が、所属する科は違えども、似たような業務をこなした上で、実験のための時間を多く取っている環境であることをセミナーの後の交流会などを通じて知ったことでした。限られた時間の中で実験の成果をだしていくのはうまくいく人もいますが、困難な人もいます。「この一枚のスライドに一年かかった。」実験の苦労話になりますが、冗談の多い話の中、そんな話を聞いたときに私のネガティブな思いが吹き飛びました。みんな同じような時期があるんだ。それでもみんな前に進んでこんな素晴らしいデータと発表になり、論文になっている。自分もできるペースで進んでいかないと!という思いで半袖の沖縄からコートでもきつい北陸金沢に帰りました。セミナーやTutorを通じて、免疫力も変わりますが、実験に対する思いも変わるMWSは参加者による口コミで広まり、いつかは参加困難なセミナーになるかもしれません。そんなMWSに参加できたことを本当にうれしく思います。本当にありがとうございました。

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東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科 木村 直樹
つらい時に力を与えてくれるMWSでの経験

私が所属する教室からは毎年優れた先輩方がこのセミナーに参加しており、今年自分が参加を検討するにあたって、研究歴が浅く知識も経験も乏しい自分にはとても参加資格はないだろうと感じていました。しかし、セミナーを終えた今、まだ経験が浅く自信も持てず、研究の世界で迷子になっている時にこそ、このセミナーに参加して得るものは大きいと感じています。

まず学んだことは、臨床免疫学のあるべき姿です。難病に苦しむ患者さんへの診療をよりよいものにするには、どうすればよいか。その原点に立ち返り、改善策を思い描き、それを検証するために実験を行う。最初の段階で適切な実験を考案することがいかに大切かが、皆さんとの討論を通じてよく分かりました。とはいえ、適切な実験を考案することが、それほど簡単なことではないということも感じました。免疫学の知見はとても膨大で難しいですし、実験の原理・方法を理解し、結果が意味するところを正しく読み取ることも、決して簡単ではありません。まだ研究を開始したばかりの私達は、臨床免疫学という大海を、読み方も分からない海図を片手に右往左往しているようなものなのかもしれません。そんな中にも希望の光があるとすれば、それは仲間の存在でしょう。MWSに参加してすぐに気付くことは、自分の周りには分野は違えど、同じように臨床免疫学の大海に出て活躍している仲間がたくさんいるということです。同じような失敗をした人もいれば、自分はこうやって乗り越えたとアドバイスをくれる人もいるし、こういう見方をするのはどうかとアイディアを示してくれる人もいました。自分とは異なるバックグラウンドを持つ人たちから、自分の研究についてコメントをもらうことはとても貴重な体験でした。初めて見聞きする人にとって、自分の研究のどこが理解しにくいのか、どこが検討不充分に感じるのかを知ることで、今後の研究のヒントが得られました。そして発表会場の外では、飲み会やフリータイムでの語らいを通して、同世代の若手研究者がどんなことを感じながら臨床に、研究に臨んでいるのかを知り、とても勇気づけられました。たった3泊4日という短い時間の間に、お互い見ず知らずだった人達と仲良くなり、強い興奮と連帯感を感じたのは自分でも信じられないことでした。

MWSから帰ってきて早くも1カ月以上が経ちます。すっかり多忙な日常に埋没し、いくらやれどもいい結果が出ない実験に疲れ果てた時、MWSでの仲間の顔を思い出すと、また頑張ろうという気持ちになります。何よりもこのことが一番の収穫なのかもしれません。お世話になった先生方、皆さんに感謝したいと思います。

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熊本大学医学部附属病院 皮膚科 形成再建科 山下 淳二
自分を見つめ直す、かけがえのない経験

今回、MWS2012に参加させて頂き本当にありがとうございました。職場の上司にある日突然、参加するようにと言われたことが、直接の参加するきっかけとなったのですが、恥ずかしながら臨床免疫学会をそれまで知りませんでした。今までは自分の専門である皮膚科関係の学会にしか参加することがなかったため、他大学の同世代、他分野の研究者の方々と交流する機会が少なかった自分に対し、非常に高名な方々から指導を受けることのできる今回のセミナーは、非常によい刺激となりました。大学院に進学し、流されるように実験を行なっていた自分を見つめ直すことができたことが大きな収穫だったと思います。

実際のセミナーでも他の研究者の方々との交流ができたことが、大いによかったと思います。毎晩のように遅い時間までお酒を酌み交わし、朝は早い時間から熱い議論を交わす。このような時間をたくさんの研究者の方と共有できたことはかけがえのないものになると思います。

不安混じりながら参加したMWS2012でしたが、今回ここで得られたものは今後の自分の研究に対する姿勢などを変えてくれました。本当にありがとうございました。また、ご多忙中でありながらご指導いただきましたTutor、DFの先生方、運営してくださったスタッフの方々には大変感謝しています。誠にありがとうございました。

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慶応義塾大学 医学部 消化器内科 筋野 智久
たしかに変わった、私の臨床免疫学

Mid Winter Seminar 2012に参加させていただき、ありがとうございました。

私の臨床免疫学は変わりました。参加するまでは正直、普通の免疫学とどこがちがうのかと思っていましたが、臨床で患者さんを目の前にしている科学者が免疫学を考えることで新たな道を開くということが臨床免疫学の極意であると認識させられました。

MWSでは、同世代の先生方がすばらしいHuman basic researchを発表されているのを目の当たりにする事になりました。医者であるからこそ可能である発想、マテリアル、アプローチの重要性を改めて感じました。普段は消化器内科の視点でしか見てきませんでしたが、リウマチ科、皮膚科、産婦人科と多岐にわたる素晴らしい研究をされている先生方と夜は酒を酌み交わし(最終日の発表のためあまり最後までは楽しめませんでしたが)、そこで得られた知己は大切な財産だと感じています。

これまで腸炎におけるメカニズムの解明を行っていましたが、MWSの経験をもとに今後はメカニズムの解明だけでなく、新規治療法・新規診断法など臨床応用と常にリンクした研究を特にHuman materialを用いて解明していきたいと思っています。さらには日本初の新規治療(論理的、科学的に示された)などを通じて臨床さらに免疫学と携わっていければと思います。

発表前に指導していただいた門野先生、さらには発表の際に自分の研究のように考え討議していただいたTutorの先生方、さらにはMWSのYIの方には感謝しております。今後ともご指導のほどお願い申し上げます。

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長崎大学病院 第一内科 一瀬 邦弘
私を成長させる、確かなプログラム

濃密な4日間でした。

何よりもまず、お忙しい中時間を割いて下さったtutorの門野先生をはじめとする、この会を準備いただいた先生に感謝申し上げたいと思います。15分間のDiscussion timeを最初は長いように感じましたが、このような討論をする機会はほとんど得られないと思います。そのような意味でこの会は大変貴重なものだと思います。プレゼンテーションのスキルを上げるという訓練、またその準備をするというのは今後の経験として大変価値があると思います。参加者の中で私は比較的年齢が上のようでしたが、飲み会を含めて、体力のあった大学院生時代に参加したかったなという気持ちでした。また、ホエールウォッチングにも参加できて、真冬の海を満喫できたのも楽しかった思い出です。真冬の沖縄で私の臨床免疫学が変わった瞬間だったように思いました。参加者の方々との今後の交流も楽しみにしたいと思います。ありがとうございました。

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東京大学大学院 医学系研究科 内科学専攻 アレルギーリウマチ学 岩崎 由希子
活発に議論が起こる、刺激的な環境

Midwinter Seminar2012に参加させていただき、有難うございました。日々の臨床、研究業務の中で、ハードスケジュールではありましたが、貴重な経験をさせていただき、嬉しく思います。

通常の学会での発表に比べて長い持ち時間をいただけるということもあり、現在の研究のバックグラウンドや、将来目指していくものについて、スライドをチューターの先生との議論を通じて作成していく過程の中で、一寸立ち止まって吟味することが出来たことも大きな収穫であったと感じています。

また、Seminarにおいては、同年代の先生方の研究内容や、活発な議論に大変刺激を受けました。大きな枠組みの中では、"臨床免疫"という共通の背景がありながらも、多岐に亘る研究分野があり、一つ一つの発表が新鮮で、興味を惹かれる発表も多くありました。

是非、今後ともこのSeminarが、若手の先生方にとって貴重な発表の場であり且つ各々の研究を推進していく中で良いアイデアを得られる機会となり続けることを願います。

この度はDFの先生方、事務局の皆様には大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

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中外製薬株式会社 育薬研究部 吉田 広人
MWSは普段味わえない経験を通して活性化する場

「真冬の沖縄で君の臨床免疫学は変わる」
Midwinter SeminarのHPでトップに書かれている言葉です。MWSが終わってから1ヶ月近く経ち、あの4日間を通して何が変わったのか改めて思い返してみました。

私は中外製薬に所属しており臨床とはなかなか接点のない中で研究を進めています。MWSに以前参加した上司や同僚からは様々な研究者との繋がりができると話を聞いていたので、参加するに当たっては「臨床の相談を持ちかけられる仲間を作りたい!」と考えていました。non-MDである私は若干の不安を抱えながらMWSに臨んだわけですが、その様な不安は初日の夜には吹き飛びます。みんな熱い!MDとかnon-MDとかは関係なく、毎晩遅くまで臨床のこと研究のことプライベートのことまで語り合います。学会に参加しているだけではこの様な交流は滅多に経験できません。MWSは噂どおり非常に濃密な人材交流の場でした。

学会では味わえない交流ができ、研究者との繋がりが変わりました。しかしそれだけで終わらないのがMWSです。本来の目的である研究発表です。藤尾先生にtutoringいただいたpre-discussionから始まり、本番でも多くのご指摘や質問、アドバイスを頂戴し研究に対する考え方に大きな影響を受けました。一つのストーリーだけで研究を進めるのではなく様々な可能性を検証していく必要性や、より臨床を意識し反映した実験系を組んでいくことの重要性など、当たり前だけれども出来ていなかったことに気付かせてもらえる機会となりました。それと同時に企業で研究していることの限界も感じました。ですがこの限界を打破する方法も発見できました。それは「このMWSで築けた人脈を活かす!」ということです。貴重なお時間を割いてご指導いただきましたtutorの藤尾先生をはじめDF・tutorの先生方、そして濃密な4日間を過ごしたYIの皆様、この繋がりが出来たことで今後の研究に光が差し込んで来たような気がします。今後は皆様とdiscussionさせていただくことで、より臨床的に価値のある研究を進められるのではないかと考えています。

帰ってから同僚に言われた言葉です。

「MWSが終わってからすごく活性化してますね」

なるほど。MWSとは今までにない経験をすることで自分に発現する受容体(興味・考え方)を増やし、皆様との討論からシグナル(ご指導・アドバイス)を受けることによって臨床免疫学に対して活性化する(向上心を抱かせる)場なんだなと理解しました。
改めて思い返し真冬の沖縄で様々なものが変わったと感じています。

最後にこのような貴重な経験の場を与えてくださった上、MWSを支えていただきました皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。

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日本大学医学部 病態病理学系 微生物学 相澤 志保子
あらたな課題がみつかったディスカッション

Midwinter seminar 2012は2011年の11月末ごろから静かに始まり、現在も続いているような感覚があります。もちろん中心となるのは2月の沖縄で、飽くなき好奇心が全開となる、集中した4日間でした。

MWS当日のpresentationにいたるまで、Tutorの先生のご指導やグループ内でのディスカッションがありますが、同じ分野の研究者、あるいは共同研究者には却って気づきにくい点をご指摘いただき、発表内容を練り上げることができました。

私たちの年代では、通常の学会で発表するのには勇気が必要です。偉い先生方がディスカッションをしているのを、静かに拝聴するということになりがちです。しかし、MWSでは私たちが主役ですから、どんどんディスカッションに参加できます。様々な分野からの参加者がいますので、質問しやすいですし、多方面からの視点によりディスカッションがより深まります。全てのpresentationがそれぞれのTutorのご指導のもとでbrush upされていますから、分野に関係なく、どのpresentationも興味深いものでした。私のpresentationに対しても多くのディスカッションをしていただき、新たな課題がたくさん見つかりました。帰ってきて、すぐに実験に取りかかっています。同年代の仲間との語らいは、日常の限られた人間関係とは異なり、非常に刺激的で楽しかったです。MWS2012の初日は、天候がいまいちで沖縄に来たのに寒い!と残念な気持ちになりましたが、尻上がりに天気がよくなって、フリータイムでは晴天となり、美ら海水族館とドライブを楽しみました。

MWSでの出会い、経験は大きな糧となりうるものです。今後も多くのYoung Investigator (YI)がMWSに参加して臨床免疫研究の担い手となっていくことと思います。MWSのさらなる発展を願っております。

最後になりましたが、MWSの運営に関わる全ての方、MWS2012の同期YI、Tutorの先生に感謝いたします。

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和歌山県立医科大学 皮膚科 池田 高治
ここにしかない、高度で刺激的な議論

今回は日本臨床免疫学会Midwinter Seminarに参加する機会を与えていただき大変感謝いたします。

開講までは、果たして自分の研究内容がこのセミナーに耐えられるものになるだろうかと不安でしたが、チューターの藤尾先生や同グループの吉田先生・相澤先生に事前検討で様々にご助言をいただき、何とか発表の体裁を整えることができました。ありがとうございました。

このセミナーの素晴らしかったところは、通常の学会や所属での日常ではありえない、活発な討論発表にあると感じました。発表が終了するごとに、多くの質問が飛び交い、熱い議論が全ての演題におこり、期待以上の有意義な研究討論となりました。質問やsuggestionの内容も、他科・他領域の視点ならではのあらたな研究の切り口を提示するものなど、刺激に満ちた内容ばかりでした。日常では到底かなわない高度な研究の議論をすることができ、貴重な体験になりました。

今回のMidwinter Seminarに参加して、多数の優秀な先生方に接することで、さまざまなものの見方をする意義を学びました。また自施設でなくとも他施設の研究者から議論を受けることがより重要であると再認識しました。これらが自分のモチベーションを維持させる材料になると信じて、今後の研究にとりくみたいと思います。

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